劣後債のメリットとは?投資の基本情報を解説
劣後債と聞いても、いまいちピンとこない人が多いと思います。
正直、筆者も投資を始めるようになってから初めて知った言葉です。
この記事では、あまり聞き慣れませんが、劣後債について解説していきます。
劣後債の基本
社債の一種
基本的には、劣後債は普通の債券である考えていいでしょう。
ただ、「劣後」という言葉から分かる通り、優先順位の部分で違いがあります。
弁済順位が低い
劣後債と普通の社債との一番の違いは、「弁済順位」が異なることです。
例えば、ある会社が倒産した場合、真っ先にお金の弁済が行われるのが、銀行や通常の社債に対してです。
一方、劣後債が弁済されるのは、銀行や社債への弁済がされた後、企業にお金が残ってる場合だけです。
利率が高い
劣後債はリスクが相対的に高いので、その分 他の債権と比べて利率が高いです。
通常、リスクが高い投資商品をを売るには、それに見合う付加価値(高い利益)を提供しなければなりません。
ですので、投資の世界ではリスクが高ければ高いほど、リターンが高くなる傾向にあります。
劣後債の特徴
社債と株式の中間に位置する
先ほども述べた通り、劣後債は通常の社債に比べ、リスクが高いと言えます。
一方、株式と比べ場合、劣後債の方がリスクは当然低いです。
そういった意味で、劣後債はリスクとリターンの観点から、通常の社債と、株式の中間に位置する投資商品と考えられます。
早期に償還されることもある
劣後債の中には、早期買取条項が付与されていることがあります。
この条項は、発行されている債券を、満期前に発行体が買取りできる条項です。
つまり、満期前に債券が強制的に償還されてしまう可能性があるのです。
ですので、本来は10年間保有するつもりで劣後債に投資したとしても、実際は5年で償還されてしまうこともあります。
投資金額が大きい
劣後債は、投資金額が最低100万円や200万円など大きいことが特徴です。
投資初心者や投資資金が少ない人には、投資のハードルが高い債券になります。
ただ、最近では、投資金額が10万円の劣後債も現れているようですので、色々と探してみるのも良いでしょう。
劣後債のまとめ
劣後債は、確かに通常の債券と比べてリスクが高いですが、その分リターンを狙いに行けるメリットがあります。
劣後債の基本をしっかりと押さえ、堅実に投資を進めましょう!
なお、劣後債についてもっと知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。