譲渡性預金(CD)とは?その基本を分かりやすく解説!

あなたは、「譲渡性預金(CD)」をご存知でしょうか?

、、とは言っても、「譲渡性預金」と聞いてピンとこない人が多いと思います。

そこでこの記事では、譲渡性預金の基本について、分かりやすく解説していきます。

譲渡性預金(CD)の基本

譲渡性預金の「CD」とは?

CDは英語の「Negotiable Certificate of Deposit」を略したもので、日本語に直すと「譲渡性預金」となります。

なお、CDは他の投資用語とかぶることがあるため、区別するため「NCD」と呼ばれることもあります。

定期預金の一種

譲渡性預金と聞くと何だか難しそうに感じる人も多いと思いますが、実は「定期預金」の一種にすぎません。

譲渡性預金にはあらかじめ満期日や利息が定められていて、途中で解約することは基本的にできません。

なお、譲渡性預金は定期預金と違って預金保険制度(※)の対象外です。

(※)預金保険制度とは、金融機関が破綻した時に、預金者の資産を保護するための制度です。1つの金融機関ごとに、元本1,000万円までとその利息が保護されるようになっています。

他人に譲渡できる

譲渡性預金の一番の特徴は、名前の通り「“譲渡できる”預金」である点です。

譲渡性預金や普通の定期預金は、満期前に口座を解約することはできません。ただ、譲渡性預金は口座を丸ごと第三者に譲ることができます。

譲渡性預金のこのユニークな仕組みは、企業が資金調達する際に実際に利用されています。

譲渡性預金の利用方法とは

短期の資金調達として

通常の定期預金ですと、例えば預入期間中に急きょ資金が必要になったときには、定期預金を一旦解約する必要があります。

一方の譲渡性預金は、預金を解約することなく第三者にそのまま譲渡し、引き換えに資金を受け取ることができます。

「必要な時にいつでも換金できる定期預金」が、譲渡性預金なのです。

また、譲渡性預金を譲渡する際には、市場の状況によっては、預金額より高い値段で譲渡できたり、低い値段で譲渡できたりします。

そう言う意味では、預金と言いつつも、「投資商品」としての側面も持っています。

最低5000万円ほどの資金が必要

譲渡性預金を利用するためには、最低5000万円ほどの資金を預け入れる必要があります。

この金額から分かる通り、譲渡性預金は個人が利用するものではなく、金融機関や大企業、機関投資家が利用する商品です。

譲渡性預金のまとめ

今回は、投資信託などでよく登場する「譲渡性預金」について解説してきました。

個人で譲渡性預金を利用することはないと思いますが、投資の知識として知っておいて損はないと思います。

参考:譲渡性預金(CD)とは?基本を分かりやすく解説します