ブロックチェーンとはどんな技術?簡単に仕組みを解説!
仮想通貨に興味があっても、「専門用語がよく分からない」という方も多いと思います。
たしかにその通りで、仮想通貨の世界では「ブロックチェーン」や「マイニング」といった、日常生活では耳にすることのない言葉が多く登場します。
仮想通貨というと、ついつい「投資」の方にばかり目が行きがちですが、実は「ブロックチェーン」という技術の方が大切なのです。
大げさではなく、ブロックチェーンという技術は、近い将来世界を大きく変えるポテンシャルを持っています。
この記事では、仮想通貨の中でも特に重要なキーワードとなる「ブロックチェーン」に焦点を当てて、解説したいと思います。
なお、仮想通貨の基本から学びたい人は、「仮想通貨の投資方法を完全解説!億り人になるための全知識とは?」も参考にしてみてください。
ブロックチェーンとはどんな技術?
ブロックチェーンとは、コンピューターとインターネットが世界規模に拡大・普及したことで可能となった、新しい技術です。
ビットコインが全ての始まり
ブロックチェーンという技術は、実は「ビットコイン」を実現させるために作られた技術です。
「ビットコインとイーサリアムの違いを解説!投資するならどっち?」でも解説している通り、ビットコインといえば、世界で最初の仮想通貨で、名実ともに世界で一番知られている仮想通貨です。
世の中的には、ビットコインの方に注目が集まりがちですが、「ビットコインの最大の発明はブロックチェーンだ」という話があるぐらいに、ブロックチェーンは注目すべき技術なのです。
取引の履歴をまとめたもの
ブロックチェーンを一言で説明すると、「仮想通貨の取引履歴をまとめたもの」となります。ブロックチェーンと聞くと難しそうですが、要は「取引履歴を記録する技術」ということなんですね。
仮想通貨の取引はリアルタイムで行われていますので、今この瞬間も取引履歴はどんどん発生しています。このまま放置していると、取引履歴が無限に溜まっていくことになります。
これではいけないので、例えばビットコインでは、10分に1回で取引を区切って、その間に行われた取引の履歴を、一つのブロックにまとめます。そのブロックをチェーンのように繋げたもの、それがブロックチェーンということになります。
不正がほぼ不可能
ブロックチェーン技術の大きな特徴が、世界中のコンピューターが、ブロックチェーンを個別に所有している点です。誰か一人だけが、ブロックチェーンを保有しているというわけではないんです。
つ誰かがブロックチェーンを不正に改ざんしても、その他全てのコンピューターに保存されているブロックチェーンと取引履歴が一致しなくなるため、不正を働くことができません。
この「改ざん不可能性」によって仮想通貨に信用が生まれ、通貨としての取引ができるようになっているのです。
仮想通貨というと「怪しい」イメージがありますが、実は不正を働くことができない、ものすごくしっかりとした仕組みなんです。
報酬目当てで記録作業が行われる
ブロックチェーンは、世界中のコンピューターが取引履歴の記録作業を行うことで、初めて機能します。この記録作業のことを「マイニング」といいます。そして、マイニングをする人を「マイナー」と呼びます。
マイニングについては、「仮想通貨のマイニングの仕組みを理解しよう!PoWとPoSの違いは?」でも詳しく解説しています。
ブロックチェーンの技術は非常に素晴らしいものですが、そもそもの話、世界中の人々がマイニングに参加しないことには、ブロックチェーンのシステムは機能しません。
どうして世界中の人はマイニングに参加するのでしょうか?
その理由は、「マイニングをすると報酬がもらえるから」ですね。
例えば、ビットコインをマイニングすると、報酬としてビットコインがもらえるようになっています。世界中の人は、この報酬欲しさに、こぞってマイニングに参加しているんです。
特定の管理者がいらない
先ほども説明した通り、ブロックチェーンシステムのもとでは、世界中のコンピューターがブロックチェーンを持っているため、不正を働くことは不可能に近いです。
そのため、従来の仕組みのように、誰か特定の管理者がシステム全体を監視しなくても、自律的にシステムが稼働するようになっています。
つまり、ブロックチェーンシステムは、システム全体を管理する中央管理者が不要ということになります。
マイニングの種類
「仮想通貨のマイニングの仕組みを理解しよう!PoWとPoSの違いは?」で説明している通り、仮想通貨のマイニング方法には、大きく2種類あります。
時価総額一位のビットコインが採用する方法がPoW、そのPoWの問題点を改善する形で生まれたのがPoSという方法です。
以下、それぞれの特徴について解説していきます。
PoW(Proof of Work、プルーフ・オブ・ワーク)
PoWを一言で言うと、高性能なコンピューターを使って莫大な計算作業を行い、一番最初に解を出した者が記録作業を行う(=マイニングに成功する)方法です。
ビットコインやライトコインなどは、このPoWを採用しています。
PoWの問題点として挙げられるのが、マイニングの際に莫大な電力を消費することです。この電力の問題は、世界中で問題視されています。
PoWは、世界中のコンピューター同士で計算勝負をするということですね!
ただ、莫大な計算を行うので、ものすごい量の電力を消費してしまう問題があります。
PoS(Proof of Stake、プルーフ・オブ・ステーク)
PoSとは、保有するコインの量に応じて、マイニングに成功する確率が変わってくる方法です。保有するコインの量が多ければ多いほど、マイニングの難易度が下がるようになっています。
PoWほどマイニングの際に電力を消費しませんので、より効率的なマイニングができようになっています。
アルトコインの多くは、このPoSを採用するものが多くなっています。ただ、PoSを単独で採用する通貨は珍しく、PoWや他の方法と組み合わせることが多いです。
PoWの弱点を補う形で考え出されたのが、このPoSという仕組みです!
ブロックチェーンのまとめ
この記事では、仮想通貨の中でも「ブロックチェーン」という技術に焦点を当てて解説してきました。
ブロックチェーンという技術は、近い将来、世の中を大きく変革していくと考えられます。
仮想通貨の「投機性」の部分にばかり目が行きがちですが、「ブロックチェーン」の部分にもしっかりと注目しましょう。